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私たちの仕事

山口重工業は、技術力の高さに誇りを持つ鉄骨ファブリケーターです。
設計士の考えを技術者がカタチにし表現すべく、日々切磋琢磨し合いながら、一人ひとりが技術を磨いています。
また、受注から製品の出荷まで一括生産管理を行うことにより、高い水準で安定した製品を提供。
業界屈指の設備を備え、BIMなどの先端技術も積極的に活用し、多様化するニーズに応え続けています。

効率化・品質向上のための取り組み

BIMを活用して製造プロジェクトを効率的に推進、品質も向上

弊社では、鉄骨製造のプロジェクトにBIM(Building Information Modeling)を用いています。
BIMは、建築や建設プロジェクトにおけるデジタルモデリング技術を活用し、設計、施工、運用段階で各工程を効果的に管理するための手法です。

BIMの活用は、コストや時間の節約につながり、施工の精度も向上できるため、自社と顧客双方にとっても多くのメリットがあります。

日本初!『国際規格BIM認証』を取得

国際規格BIM認証は、特定のプロジェクトや組織が、BIMを効果的に使用し、品質基準に適合していることを証明するためのプロセスです。

弊社は日本で初めて認証を取得。
国内で先駆けて、BIMを用いてプロジェクトの効率化を推進しています。

山口重工業がBIMに注目し、認証取得に踏み切ったきっかけ

昨今、建設業界におけるデジタル化が急速に進んでいます。
プロジェクトの開始から建設物の廃棄までのプロセスを、ビッグデータやIoT、クラウド、BIM(ビルディング情報モデリング)などを駆使して、効率的に管理する手法が取り入れられ始めています。
山口重工業株式会社ではBIMの実績は数少ないものの、BIMの価値に対する意識が高まり、受託組織としての役割を理解する上で今回の認証取得に取り組みました。
しかし、日本では近年では元請組織としてのBIM構築はしていくものの、受託組織としての指針がなく、どのように管理し運用するなどの指針がありませんでした。
今回ISOが発行されたことで、元請組織だけではなく受託組織も含めて建設業全体でのBIM意識が高まり、日本の建設業界全体のBIMに対する取り組みが加速させたいと思い、ISO19650-2の認証取得に踏み切りました。

国際規格BIM認証を取得までに苦労した点

苦労した点としてはISO19650-2の規格に対する解釈が難しかった点です。
規格が今の受託組織としての運用を根本的に変えないといけないと誤解をしていました。
しかし、解釈を進めていく上で、既存の運用基盤を更に追及する事により、ISO規格に対する整備や活用方法、また保管方法の受託組織として役割がわかり、実務でどのように運用していくか議論し、取得までの構築を進めることができました。

今後BIMをどのように活用していきたいか

BIMの運用を積極的に取り組みを続けること、また元請組織と受託組織と協力し合い、更なる技術の向上と生産性の高い安全で豊かな建物造りをすることが重要だと思っています。
弊社の企業理念である「情報革命のその先を。生産革命で人々を幸せに」のもと、またAIやIoT、ロボットなどの先端技術を駆使することで、業界にパラダイムシフトを生み出し、最先端の技術で新たな価値を創造し、未来社会の持続可能性の向上に貢献します。

鉄骨の製造工程のご紹介

山口重工業の鉄骨製造工程をご紹介します。
高い技術力を持った社員が自身の役割を誠意をもって全うし、さまざまな工程を経て鉄骨は完成します。
求職者の方は、仕事の内容の参考にご覧ください。

設計

BIMソフトウェアで建物の全体的な形状やレイアウトを3Dモデルで作成し、主要な鉄骨の配置やサイズを決定します。

その後、各鉄骨の詳細なサイズ、形状、接続部などの設計を行い、図面や部材リストの作成も行います。
BIM上で鉄骨の強度、衝突検査を行い、安全性の確認も行います。

下地処理

KACX-Ⅱというショットブラスト機を用いて鋼材の下地処理を行います。
ショットブラストとは、鋼材の表面に投射材(細かい砂や鋼製の小球)を吹き付けることで、あえて表面に小さな凹凸を作る加工法。
後工程の塗装の際に、塗料の密着性を高めることができます。

ショットブラスト処理のBefore(左)/After(右)

切板

鋼板を様々な形状やサイズに切断する作業です。
切断面の滑らかさや精度を確保することが重要です。
迅速かつ正確な作業が要求されます。

組み立て

鉄骨の配置や順序、使用する機材や工具の選定など、事前に計画を立て、設計図どおりに組み立てを行います。
まずは仮組みとして、位置や角度を調整。
この際、ボルトなどを使用して部材を一時的に固定することが多いです。
鉄骨部材の位置や角度が正確であることを確認してから本組みを行います。
知識と経験が要求される工程です。

溶接

組み立てが終わった鉄骨をロボットで溶接します。
ロボット溶接のオペレーションに対する深い知識・技術力に加え、ロボットに関する知識も要求される為、弊社内でも熟練の社員だけが対応できる工程です。

以下、ロボット溶接の参考動画を掲載しているので、ぜひご覧ください。

ロボットに対応できない箇所は作業者が溶接します。

溶接部の強度や品質は、構造の安全性に直接関わるため、適切な溶接方法や操作が求められます。
熱によって、鉄骨部材に歪みが生じないように、事前の締結や溶接順序の工夫などで、歪みを最小限に抑える対策が必要です。

塗装

塗装は、鉄骨の耐久性を向上させ、腐食や外部環境からの影響を最小限に抑えるための重要な工程です。
鉄骨の用途や設置場所、外部環境などを考慮して塗料を選定し、適切な環境条件下で作業を行うことが必要です。